おじらるアーツ

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「裏」を鍛える

「裏」という言葉にはどちらかというとネガティブな響きがあります。
裏口入学とか裏社会とか。

しかし、表裏一体という言葉があるように、裏と表は密接に変わっています。
ただ、表(オモテ)はよく注目されますが、裏(ウラ)それほど注目されません。

お仕事でもよく「営業は主役なので」と言って営業さんたちは励まされています。これは「営業が活躍するのは表舞台」という意味です。
間接部門はさすがに「裏部門」とは言われませんが、認識は「裏方」ですね。かくいう私も「裏に属する人間」です。今回はそんな裏の世界を少し垣間見てみようと思います。

 

裏の筋肉:筋トレでは真正面から見える大胸筋などの筋肉をミラーマッスルと呼んでいます。正面から鏡に映した時に映える筋肉です。しかし姿勢の保持や体幹を鍛える為には、裏側のマッスルを鍛えることも同じように大事です。中年以降は足が細くなったりするので、ハムストリング(太ももの裏)から背中を鍛えるデッドリフトがお勧めです。ちなみに私は「ミラーから目を背けたいマッスル」のカマキリ体系ですが、腰痛がデッドリフトでずいぶん改善しました。フォームに注意してやりましょう。

 

裏の拍:音楽でも裏が大事です。メトロノームというリズムを刻む機器がありますが、このメトロノームもカチッと音が鳴る表拍に合わせるよりも、カチッとなった後の無音の裏拍に合わせると非常に効果的なリズム感の練習になります。足でリズムをとる場合も、かかとが上がった状態で裏拍を意識するといい感じになります。私はまだ周りから「リズムが良くなったね」とは言われませんが、メトロノームがおかしいのでしょう。

 

表が主役、裏が脇役というよりも、表にいい表と悪い表があり、 裏にもいい裏と悪い裏があります。「裏に属する」皆さんも、いい裏を鍛えまくって、裏の世界を体験してみましょう。別な世界が見えるかもしれませんね。

 

補足:「表裏一体」
ちなみにこの表裏一体という表現は分かったようで分からないような言葉です。基本的には「二つの物事が密接に関わり合って切り離せないこと」です。また「一見二つの相反する物事のように見える」という前提もあります。例文を出せと言われてもなかなか出てきません。「どちらかが無いと存在できないもの」と考えると多少わかったような気がします。お仕事でも「営業部門も間接部門もどちらが欠けても会社が成り立たない」という感じですね。

 

どうでもいい補足2:カマキリは英語で

Mantisと言います。読み方は「マンティス」です。一説にはManという語源が「考える」という意味があるので、鎌を折りたたんでいる姿が祈っているようなので、この名前がついたようです。