おじらるアーツ

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私には羽があるのか?ーおじさん青虫

生き物を育てるということは楽しいですが大変ですね。 その最たるものが子育てですが、そこはハードコアな話なので今回置いておいて、その他の動物を育てるということについて考えています。

 

去年はかなり多くの生きものを飼いました。ハムスターのハムちゃん、セミ、アゲハ蝶、カマキリ、ザリガニなど。

 

特に昆虫にとっては自然に生きていたところさらわれて迷惑千万な話だと思います。しかし蝉や蝶の孵化を見るのは初めてでしたが、かなり新鮮でした。カマキリを飼った時はバッタを頭から丸かじりするシーンが家族に衝撃を与えました。ザリガニは(当たり前ですが)なつかないし、餌をあげるときも威嚇をしてくるし、水も臭い。水槽を洗う担当者としてはやばやと「お母さんのところに帰りたがっている」と息子を説得し、元いた場所に戻しました。

 

昆虫の世界も大変です。うちのマンションの植え込みにミカンの木があり、アゲハの青虫が冬の間何匹もいましたが、見るたびに一匹、2匹と減っていき、ついに一匹もいなくなりました。寒い中必死にしがみついていても容赦なく鳥たちに食べられてしまったようです。「ここまで頑張ってきたのに・・・」と無常を感じますね。

 

人間に例えるなら青虫は子供で、 蝶は大人ということになりますが、どちらかというと蝶は子供や若者で、自由に飛び回っており、自分のような普通の大人のほうが青虫で風雪を耐え忍んでいるような気もしますね。大人の青虫は大空に飛び立つ訳でもなく、せめて子供の肥やしにもなればいいぐらいです。下手すると寄生虫になりかねません。

 

大人の青虫も羽ばたいてみたい。さて私にはまだ飛べる羽(翼とまでは言えない)はあるのか?羽のあることを忘れているのか?大空が怖いのか?食べられちゃうなら一度羽ばたいてみたい。おじさんなりに若い時のような「自分の人生を考えてみる」今日この頃です。